本によると春から夏に咲くのはこのアザミだけとあった。ネットでも調べた。秋に咲いているので、結論はノハラアザミとした。花のサイトに投稿したら、ノアザミとの指摘を受けた。花の同定はなかなかむずかしい。
総苞のとげが反り返っているのがノハラアザミ。その反り返りがどれほどのものかは実物を見なければ分からない。自分で勝手に判断しては独断で判断ミスにつながる。総苞に触ったときに粘つきがあるかどうかも識別のポイントらしい。
今日、この花を見に行った。蕾も2,3あった。総苞に触ると粘っこいものがあったので、ノアザミであることが確認できた。
本州、四国、九州の山野に最も普通な多年生草本で、茎は60~100cmになる。上部で分枝する。中葉は互生し、基部は茎を抱く。初夏に枝の頂に紅紫色の管状か花ばかりからなる頭花が直立する。総苞は幅2cm内外、多少蜘蛛の糸状の毛があり、総苞片は直立して先が鋭く、刺針があり、背面に隆起した粘着部がある。(牧野 新日本植物図鑑)
総苞に触って粘着部があるかどうか確認すること。ノアザミは秋にも咲くということで、ノハラアザミとの識別のためには必要な確認である。
拡大すると白い蜘蛛の糸状のものが見えた。
参考のためにネットから借用したノハラアザミの写真